新年明けちゃいました。2026🐴
馬の如く爽快にやってきた2026🎍
昨年は大変お世話になりました。本来は年末にやることかもしれませんが、協力隊は3月で年度末を迎えるため少し早めの振り返りをしてみたいと思います。
活動というよりは思考をまとめていますので、興味がある方は読み進めてみてください。
協力隊2年目を迎える際の心境
1年目は前任の隊員と一緒にやっていたため、自分が主体で動かなくてもなんとなくやれていました。
色んなところへ視察に行ったり、勉強会や地域イベントに参加させていただいたりと「学びの1年」でした。
2年目には前任が退任されるため、一人で取り組むことになります。
自分ができること、自分だからできることを考え試行錯誤しながらスタートを切りました。
正直、3年間の任期の中で勝負ができるのは2年目だろうと思っていました。
なぜなら1年目は地域を知ったり、関係構築に時間がかかります。急にやりたいことをやり出しても誰もついてくることはないと、容易に想像ができます。また3年目は卒業後に向けた動きを作っていく時間も必要で新しいことをしても卒業したら継続できないなんてことも起きるわけです。
となると大きな動きを作るのは2年目だろうと、どこかでギアを入れている自分がいました。
もっと言えば、せっかく3年間協力隊として活動するならば「何かしら実績」を残したいという欲もありました。
個人事業主としてやってきた私が、専門ではない協力隊としてのキャリアをうまく活用できなければ、何をしていたのか、ただ彷徨っていただけではないのかとどこかで自問自答してしまう気がしていました。
そうした意味でも、自分が協力隊として歩んだ3年間は軸となるものから派生した活動であるという、「意味付け」ができる状態を目にみえる形に残すことが大切だと感じました。
課題解決型から価値提案型へ振り切る決意
私のポジションは「課題解決型の地域おこし協力隊」です。
簡単に言えば「奥出雲町の起業・創業が少ない」という課題に対して、「起業・創業を増やす」ことがミッションです。
ただこれには多くの要因が複雑に絡み合っています。
・町民の起業に対する興味関心が乏しい
・起業しても町内だけでは事業の持続可能性が厳しい
・地元民より移住者やUターン者の起業が多い
・人口減少、高齢化が著しい
・起業に関する助成金、補助金制度がない
・支援体制が伝わっていない(どこが窓口かわからない)
・担い手不足の課題が強く新しいことを生み出す優先度が低い
・企業の兼業(副業)がしづらい雰囲気がある
ざっとあげただけでもこれだけの課題が絡み合っているわけです。
これを3年間の任期でどこまで貢献できるかというと、なかなか難しいテーマではありますが、焦点を1つに絞って考えることにしてみました。
それが「若者のチャレンジ精神発掘・育成」です。
荒療治ですが、わかりやすく若者が「チャレンジしている姿」を見せていくことが、町民の関心を呼び起こし、感化され、支援する価値を感じてもらう、可能性を感じてもらうきっかけになると考えました。
まずは、「課題解決」に直結することではなく「価値提案」に思考を変えて、起業支援におけるグラデーション(段階を踏んだ支援)を理解してもらおうという狙いです。
そこで取り組んだのが『OKUIZUMOチャレンジ甲子園』ということです。
チャレンジ甲子園は3ヶ月間若者がチャレンジしてみたいことと地域の資源を掛け合わせたアクションプランを発表する伴走型のプログラム。
発表会までの過程にも町内ツアーや相談など、いろんな方に関わっていただくことで、「挑戦している若者」を認識していただき、その支援にあたっている協力隊の活動を知っていただくことができます。
結果的に、一部の層にはチャレンジ甲子園の価値を実感していただくことができたのではないでしょうか。その若者たちがいつかのタイミングで、起業や新しいチャレンジを奥出雲で踏み出す可能性が生まれた、という未来投資の重要性を伝えられたら嬉しいです。
未来会議での発表、チャレンジ甲子園の発表会など、ジョーホー奥出雲や山陰中央新報などのメディアにも取り上げていただき大きな影響を生み出すことができました。
「結果」の考え方
とはいえ、結果ありきなところもありますので、確実に創業1件(協力隊の年間目標)を生み出すためにも動かなければなりません。
ぶっちゃけたことをいうと、私自身が昨年2社立ち上げをしているため、それなりに貢献しているのではないかなんてことも思っています。
ただそこで大事なのは、会社を作る、個人事業主になる、ということはさほど難しいことではありません。実態がなくても作れてしまうものですし。
大事なのは中身=事業内容です。
大前提、「創業」の意味は法人化または個人事業主登録をした件数が目標になっていますが、それらに該当せずとも新しく事業を始めた方はいるわけです。ただこれは結果にはならない。これが本質的な目標設定になっているのか疑問を抱くところなのです。
そればかりをいうと言い訳にも捉えられるので、まずは結果を出そうということには変わりありません。
結論からいうと、”おそらく1名”が個人事業主登録をしています。
最終的には報告をされない限り、確認はできないのです。
協力隊にまず相談したとしても、その後商工会さんや銀行などに相談をして起業されても、その結果がわからない。これは正確な創業件数を追いかけられていないということになります。
2年目には「はじめての起業塾」を通じて、商工会の方々や銀行の方々にも協力いただけたことは大きな一歩でした。「起業」に関わる機関が連携をすることは町の目標を達成するためにも重要なことです。
3年目に向けて
そこで、残りあと1年の任期でやるべきことは、「連携の仕組みづくり」ではないかと思うわけです。協力隊が「コーディネーター」として存在しているのであれば、誰が着任しようと、もはや協力隊がいなくても町としての起業支援の仕組みが整っていればもう少し機能するのではないかと考えています。
もちろん、起業に関心を持ってくださる方がいない限りは機能するものもしないのですが、そうした種まき自体も協力隊だけではやりきれません。
町長が掲げた「総力戦」を起業支援でも実現することが、私の残り1年間のミッションです。
コンソーシアムの立ち上げも考えましたが、現在の起業件数からするとそこまではいらないかなというのが現状です。まずはその仕組みを作るところに、ぜひ色んな方のお力を貸していただけたら嬉しいです。
さいごに
さいごになりますが、目に見える活動だけが評価される社会の中で、地域では目に見えない価値こそ評価すべきだと思っています。
人も店も減っていく、消費者が減っていく町における「起業」とは何なのか。
読み終えていただいた方とぜひディスカッションさせていただきたいです。
今年度もあと3ヶ月を切りました!
奥出雲は積雪も地震もあって動きづらい時期ですが、風邪に気をつけて頑張りましょう〜
読んでいただきありがとうございました。
