【視察レポート】地域の資源を活用したまちづくり@高円寺
花粉と黄砂で体調が優れない日々が続きますが、東京で気になっていた「高円寺」を巡ってきました。高円寺には、若者が集う銭湯やコワーキングスペースなどを活用した取り組みが注目されていました。実際にまちを歩いてその場所の「日常」に触れてみたいと思い散歩をしながら各所を見学してきました。
📌銭湯を拠点とした空き家活用
高円寺は、昔ながらの商店街が残り、家と家の距離が近く密集した町です。駅から数分歩くと、人通りの多い商店街とその周りには生活が垣間見える家や昭和レトロなアパートが立ち並んでいます。
今回は空き家活用の拠点となった「小杉湯」周辺を散策してきました。小杉湯は昭和8年から続く銭湯であり、今でも地元の方々が集う場所になっています。今となっては若者も集う場所と化しており、銭湯を中心としたコミュニティの広がり方に着目した、周辺の空き家活用が注目されています。

小杉湯の周辺には、銭湯チケット付の風呂なしアパートや銭湯チケット付きの会員制コワーキングスペース「小杉湯となり」が併設しています。そこは元々空き家であり、建築家の方が開催した空き家活用の勉強会で出てきた、空き家オーナーの困りごとや希望からアイディアが生まれたそうです。

小杉湯の周りを歩いていると、昼間の時間帯でも地元の方らしき若者からお年寄りまでが銭湯を出入りしているのが見えました。また小杉湯となりには、「たまたま通りかかりまして〜」と見学に来られた方々もいました。小杉湯はさまざまなイベント開催もしており、外から来る人も多いようですが、地元の方々が親しみ続ける銭湯であることがとても素敵だと感じました。
高円寺は「銭湯」が中心となりましたが、やはり人が集うスペースとしてコワーキングスペースやレンタルスペース、シェアオフィスの機能が影響していることがわかります。奥出雲町ではすでに機能があるものの、活用頻度が少ないことが課題となっているため、イベントや周知の仕方を参考にしたいです。
📌コワーキングスペースとレンタルキッチン&カフェ
小杉湯から少し歩いた道路沿いには、近代的なデザインのコワーキングスペースがありました。ひととまちをつなぐコミュニティカフェのある複合施設「&tenna」は、レンタルキッチンとしても貸出し可能なカフェと、コワーキングスペース、会議室を運営しています。

運営するクオルエリアマネジメント株式会社の方にお会いすることができ、お話を聞いてきました。
コロナ禍の影響によるリモートワークの利用が多かったものの、現在は通勤される方も増えてきており利用数は減少傾向のため、カフェの利用やレンタルスペースとしての活用に力を入れているそうです。キッチンを活用して、地方の食材を用いた食のイベントを開催されたり、企業さんが会議と合わせて借りることもあると伺いました。
道路に面してオープンな空間が広がっているため、人の出入りがしやすい作りになっていました。島根をテーマにしたイベントの開催をしてみたいと思う場所でした。すぐ近くに銭湯があることも魅力の一つです。

高円寺の街並みを歩いていると、「歩いて行ける楽しさ」を感じました。全てが一つの施設に整っていれば楽ではありますが、その場所にある価値や魅力を伝えるためには、あえて歩いて移動してもらうことも大切です。
まち歩きをしながら各所の扉を開けていくような、密集した地域だからこそのワクワク感を感じることができました。

📌まとめ
ひと・もの・こと=まち
これらを伝え感じてもらうためには、人や情報の流動を作ることが大切だと学びました。外から人がくるという一方通行だけでなく、その人たちが「巡る」「交わる」「変化する」体感を生み出す仕掛けが地域の活用・活力・魅力になっていくのかもしれません。
地方にいると、都市部から人を流すことばかりに注目しますが、奥出雲の魅力を持って都市部の人と交流すること、文化に触れてもらうこと、そして現地に来て触れてもらうといったアクションが新たなアイディア創出や関わりしろ、繋がりの深さを作るのではないかと考えるきっかけとなりました。
高円寺は医療・福祉のまちづくりも魅力があるため、今後も何か繋がりを作っていけたらいいなと思いました。
来月からは新たな年度を迎えます。心を新たに有意義な時間を過ごせるように頑張ります!