地域おこし協力隊OB訪問

こんにちは!奥出雲町地域おこし協力隊1年目の安田です。

以前、協力隊の任期期間に奥出雲町の伝統や魅力に触れる機会をみんなで作りたいなという話が出ていました。そこで早速、役場の方がOB訪問の企画として雲州そろばん作り体験や玉鋼アクセサリーを制作・販売する磯田さんとお話する機会を設けてくださいました!

今回は、その様子をご紹介します。

◾️当日のスケジュール

当日は現役の協力隊5名に加え、役場職員3名、外部から見学者2名が参加しました。

北海道と愛知県から地域活動を学びに来られた方2名とも交流でき、奥出雲の伝統や魅力に一緒に触れることができました。隊員同士も定期的に会う機会があると最近の活動状況や休日の出来事など話すことができ、より仲を深める機会となりました。

13:30 仁多庁舎発 ※八川経由
14:00 雲州そろばん協業組合(そろばん作り体験)
     代表 岩佐 俊秀さん、隊員OB信太直人さん
15:00 出発
15:30 茶房十五代(コーヒーブレイク兼ねてお話会)
     隊員OG磯田菜保子さんより隊員活動、任期後についてお話を伺い、玉鋼アクセサリー紹介
16:30 出発
17:00 仁多庁舎着 ※八川経由

◾️雲州そろばん作り体験

雲州そろばんは、日本にたった2箇所しかないそろばん産地の一つ島根県奥出雲町で生まれたといいます。深い歴史と風土の中に根づき、こつこつと粘り強い人間性が特徴である奥出雲の人々の手によって職人に受け継がれてきました。代表の岩佐さんからは、郷土の先駆者である村上吉五郎さんをはじめ、村上朝吉さんが独自の製法を伝授したことで地域産業として発展したとお話いただきました。

雲州そろばんでは特に、珠、そして軸となる芯竹の仕上げに細心の注意を払われており、昭和60年には国の伝統的工芸品に指定されています。現在は、雲州そろばん協業組合さんが中心となりそろばん教室等を中心に販売しており、小学生のそろばん離れを課題とされていました。

しかし、近年そろばんの魅力に惹かれ県外からもそろばん職人になるために移住された方も増えており、今回はその1人である信太さん(地域おこし協力隊OB)にお話を伺いながらそろばん製造過程の最後に当たる「組み立て」を体験させていただきました!

【製造過程】乾燥→珠作り→軸作り→枠作り→組み立て

体験用のそろばんは小ぶりですが、綺麗な数珠の形と色に気持ちが上がる体験でした。男性隊員の中には小学生の頃、そろばんをローラースケートのようにして遊んでいたなど懐かしい話をされていました。そろばんは指の巧緻動作や脳トレにも効果的だと言われ、今後の活用方法や認知拡大に関して考える余地を感じました。

奥出雲に来られた際には、見学は自由にできますし、体験も2200円でできるので(そろばんは持って帰れる!)ぜひお立ち寄りください。

編集者

雲州そろばん作りの体験はこちらから申し込み可能!
https://okuizumo.org/jp/plantour/detail/314/

◾️玉鋼アクセサリーができるまで

続いては絲原記念館に併設するカフェ『茶房十五代』で、地域おこし協力隊OGである磯田さんにお話を伺いました。磯田さんは移住関係のミッションで協力隊業務をしていましたが、学生時代からアクセサリー制作に関心があり、美術系の学校に通われたのちに奥出雲町にUターンをして協力隊に着任。

玉鋼を用いたアクセサリーを作りたいという熱い想いのもと6〜7年ほどの準備期間を経て、起業。

茶房十五代を拠点にアクセサリーを販売しており、現在はネットでも購入ができます。カフェに立ち寄った方の中には実物をご覧になり、その場で気に入って購入する方もいるといいます。

玉鋼は日本刀の原料となるもので、日本ではここ奥出雲町でしか採れない貴重な素材です。そのため一般には購入することができないのですが、刀匠さんご協力のもと細かい玉鋼を買取りアクセサリー用に削ってピアスやネックレス、ブレスレットなどを制作されています。

玉鋼のゴツゴツした中に光る美しさや、奥出雲町のたたら製鉄に由来する歴史を感じることができる唯一無二のアクセサリーです。全く同じものは作れないからこそ、特別なプレゼントとしても選ばれているといいます。

玉鋼とは・・・https://www.touken-world.jp/tips/19308/

磯田さんの起業するまでのストーリーについてインタビューした記事もぜひご覧ください。

編集者

磯田さんのインタビュー記事はこちら

コーヒーをいただきながら、各々気になったことを質問し、協力隊としての活動内容ややってよかったことについてお話いただきました。時間が押しているところをさらに押してしまうほどに盛り上がった会でした。

信太さん、磯田さん、貴重なお話をありがとうございました!

◾️まとめ・感想

協力隊の任期は3年間であるため、卒業後のことを考えながら3年間を過ごします。そろばん職人としてそのまま就職された方もいれば、卒業を新たに起業されたり、別の道を選ぶ方もいる中で、自分がどんな3年間を過ごしたいのかを考えるきっかけとなりました。

奥出雲町の協力隊はとても個性豊かでコミュニケーションを積極的にとる方が多いです。また「こんなことしたいな」と提案すると役場の方は実現しようと考えてくれます。今回の企画もありがとうございました。

そんなチーム感の出てきた協力隊もあと4ヶ月で1年目が終わります。2年目になるまでに、このブログももう少しレベルアップしコンテンツをどんどん増やしていきたいですね。ライティングに興味のある方はぜひお声掛け頂けたら嬉しいです!

改めて、OB/OGとの繋がりはとても大切であり、これからより一層長く関係性を築けるように私自身も積極的に関わっていきたいと思います。12月の記事もお楽しみに。

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