編集長挨拶
📌編集長|安田彩夏(奥出雲町地域おこし協力隊)
はじめまして、「つながる広報室 OKUIZUMO」を運営する地域おこし協力隊の安田彩夏と申します。
私は、2024年4月から奥出雲町地域おこし協力隊として「起業コーディネーター」をミッションに活動しています。
本記事では、簡単な自己紹介と、奥出雲町に移住したきっかけや今後の活動についてご紹介させていただきます。
📌自己紹介
名前:安田彩夏(やすだあやか)
出身:東京都八王子市
移住先:島根県仁多郡奥出雲町
資格:理学療法士
【略歴】
2018年理学療法士国家資格取得後、東京の総合病院や介護施設で理学療法士として従事。2020年に社会人インターンシップを経て、大阪の医療系ベンチャー企業に広報担当として転職。医療従事者を対象にインタビュー記事の作成やイベントのプロジェクトマネージャーや司会など幅広く経験し、2022年1月にフリーライターとして独立。キャリアについての講演活動を通して島根リハビリテーション学院との出会いをきっかけに2022年3月に初めて奥出雲町に出会う。三沢地区の人の魅力に惹かれ、二拠点生活を経て同年11月に単身移住。NPO法人ともにで移動販売やスナックのアルバイトを1年間した後に、2024年4月奥出雲町地域おこし協力隊、起業コーディネーターに着任。
現在はリハビリ業界のメディアでライターをしながら、地域おこし協力隊として古民家オフィス「みらいと奥出雲」の管理業務や起業前相談を担当している。
📌移住したきっかけ
私は理学療法士として現場を離れた時から、医療従事者のキャリアについて関心を強く持っていました。コロナ禍で学生を含む医療従事者は一切の勉強会や学会に参加できなくなり、「学びを止めるな」をミッションにオンラインシンポジウムやオンラインインタビューを通じて出会いの場やキャリアについて考えるきっかけづくりをしていました。
フリーライターとして独立すると同時に、学生向けのキャリア本(インタビュー集)を制作しクラウドファンディングで100名以上の学生たちに本を届けました。
そうした活動から、学校での講演機会をいただくことになり、その一つが島根リハビリテーション学院(以下、島リハ)でした。ご縁をいただき2022年3月に初めて奥出雲町を訪れました。
島リハの先生やコーディネートの元協力隊員に連れてきてもらったのは三沢地区です。
NPO法人ともにが運営する移動販売に同行させていただき、三沢集落を車で巡っていたときにこれまでの概念が壊れていく感覚になりました。
ーーーー昔話のような山奥なのにみんなイキイキしているのはなぜだろう。
90代のおばあちゃんは昔使っていた乳母車を歩行器代わりにして毎日畑へ出かけ、移動販売で数日分の食材を仕入れます。
移動販売のスタッフと一緒に、地域の「見守り隊」と呼ばれるシニアスタッフが同行し変わりがないか体調の確認と世間話をします。
「おばあさん、変わりはないかいね。今年の猪はどげかいな。」
移動販売のスタッフは元々医療福祉関連で働いた経験のある人も多く、観察力やコミュニケーション力が活きていると感じました。
ーーーー私は患者さんに当たり前のように介護用品の歩行器を与え、介護靴を買ってもらい、手すりの中で生活をしてもらっていた。このおばあちゃんは何一つ使っていないのに畑作業もできるくらい自分で頑張って暮らしている。暮らしの幸せって何だろうか。医療職の役割って何だろうか。
スーツで通っていた私は、少しずつ地域の人と同じ目線に立ってみたいと思い徐々にTシャツ、ジーパンで毎月通うことにしました。
当時の私はお金の底が尽き、レンタカーも借りれず、ホテルも取れずの状況に陥っていました。毎回通う中で地域の方と関わりが増え、初めて「車を貸してください。」「空港まで送っていただけませんか。」と助けを求めることができました。時には帰ると伝えたのに、もう少しいたいと思い連泊することも。
弱い自分を見せることができなかった自分にとって、一枚皮が剥がれた感覚でした。そうした助けてもらった場所、また帰ってきたいと思える場所に出会えたことが私の人生を大きく動かしたのだと思います。
「やりたいことがあるなら三沢でやっちゃいなよ。」の一言で私は移住を決意し、奥出雲に出会ってから半年後に移住しました。
住所は東京のまま1年が過ぎ、あるタイミングで地域おこし協力隊を勧めていただき、2024年4月に着任することになりました。
📌今後の活動
みらいと奥出雲を拠点に、何か新しいチャレンジをしてみたい、起業を視野に入れている、好きなことを仕事にしたいという方を対象に、想いの言語化や一緒にチャレンジするお手伝いをしていきます。
このメディアは私個人が始めたものです。
「奥出雲で働く、創る」をともに叶えるパートナーを目指して情報発信していきます。
人生の転機となった奥出雲町の方の元気や笑顔に繋がるように精一杯頑張ります。
今後ともどうぞよろしくお願いします。
2024.8.27 安田彩夏